builderscon 2019に行ってきた(2)〜本編初日〜

シリーズ続編です。前回の内容はこちらをどうぞ。

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builderscon 2019のサイトはこちら。

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では順に。

朝のランチ券

本編初日の最初のミッションはランチ券をゲットすることでした。

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例年だと、お昼の企画として「ランチセッション」というものがあって、昼休憩になると同時にその会場の前に行列ができ、並んだ順に弁当が配られて、受け取れた人だけがその弁当を食べながらスポンサー企業のトークを聞く・・みたいな感じだったんだけど、この方式だと、1つ前のトークが早く終わるほど有利というか、行列に並び遅れたらもう弁当を受け取れないので、ほとんど運というか賭けというか・・。

それで思い出してみると、ぼくは去年のビルコンではたしか2日ともこの弁当行列に並んで、しかしどちらも受け取れなかったんですよね。😭

なので、この「朝早く行った人ほど弁当をゲットしやすい」というのは非常にありがたくて、これなら弁当が欲しい人は朝に頑張れば確実にゲットできるし、昼前のトークが多少長引いてもソワソワせずに最後まで話を聞けるし、結果的に朝のトークも漏れなく聞けるしでメリットが多く、素晴らしい企画だと思いました。考えてくれた人、実現してくれた人、ありがとうございました。

で、ぼく自身はこの日はイタトマのスパゲティ券を頂きました。というのも、ランチセッションはこれまでにもすでに何度か体験していて、「こういう感じ」というのがわかっていたので、ちょっと違う体験をしたいなと。

10時になると同時に開場して、このタイミングで目論見通りイタトマランチ券をゲット。すると、最初に入ったスペースに朝食・コーヒーコーナーが・・。

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突然の朝食コーナー。コーヒーはこの左手

なんとスピーカーディナーで食事を提供したチームによる朝食があったのでした。

コーヒーはこちらの方々。(当日聞きそびれたので後日のTwitterより)

久しぶりにちゃんとしたコーヒー飲んだな・・という感じでした。ありがとうございました。

ちなみに1点、これは今回の不備ということではなく、今後に向けた小さな提言という感じですが、この日は最初のセッションが10:50からのオープニングトークだったのでまだ余裕があってよかったのですが、翌日は最初のトークが10時半からで、「10時から朝食コーナーに行って軽く食べてから10時半のトーク」っていう流れはちょっとせわしない感じだったので、教室のオープンよりも少しだけ朝食会場のオープンが早くなっていると、よりゆっくり楽しめるかなと思いました。

*もちろん、そんなことをすればそれだけスタッフさんが早くスタンバイする必要があって大変なわけですが、素朴な実感までに。

午前トーク

そして10時50分、主宰の牧さんによるオープニング。

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今回はこの写真にあるように、画面右上にスピーカー、右下にタイトルやハッシュタグ等の情報が常時出ている感じで、非常に良かったですね。とくに、右下の諸情報はトークの途中でも知りたくなることが結構あるので、便利でした。

その後、本編最初に見たトークはこちら。

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こちらはスピーカーディナーのときに見て、わー面白そうだな、と思ったので行きましたが、実際かなり面白かったです。

各種の事例を通して「ゲーム」の本質に迫りつつ、その分析を通してまた新たな謎や魅力に出会う、といった感じでしょうか。

最後の質問コーナーでは、簡単な質問をしました(内容は割愛)。初日の最初の発表だったので、なかなか手が挙がりづらいかな・・と。

質問するのって緊張するし、聞いてるときのモードから質問モードに切り替える必要があるので、避けられれば避けたいところですが、効果が見込まれるときにはそれなりに頑張ります。経験的には、スピーカーと近い場所(前列の方とか)にいるとやりやすいですね。あとは、よく緊張するときには人をカボチャと思えみたいに言いますが、ぼくの場合はその会場を自分とその人しかいない親密な空間だと思い込んだりします。

話を戻して、スピーカーの@qsonaさんはnoteで各種記事を書かれていて、builderscon関連だと以下がありました。のちほど見ておきたいと思います。

note.mu

ランチ

前述のイタトマに行きました。パスタは「何を選んでもいい」と言われたのでけっこう迷いましたが、定番っぽいトマトソースとモッツアレラチーズにしました。

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それなりに量はあるんですが、思ったほどヘビーではなく、サクッと頂きました。

店内には地元の方と思われる多彩な層がいて、でも席が空くのを待ったりする必要もなく、チケット数もちょうどよかったのかな、という感じでした。

午後トーク(1)

午後の最初はこちらを見ました。

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Mathematicaってまったく知らなかったので、雰囲気的に数学の話がメインになるかなと勝手に思っていましたが、思いのほかオブジェクト指向の話が多く出てきて、オブジェクト指向についてはPerlRubyの学習に際してそれなりに時間を割いて触れてきたので、案外理解のきっかけが多い内容でした。

語り口にも推進力があって、動くサンプルが多く用意されていたのも良かったですね。飽きる間もなくあっという間に終わりました。

その後は、同室でこちら。

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「形式手法」とは今回のbuildersconで初めて触れたキーワードでしたが、自分には全然関係なさそうでありながら、なぜか関係ありそう、興味をひかれるなあ・・と思って聞くことにしました。

果たして、内容的には想像以上にわかりやすいというか、出てくるコードは馴染みがないものが多かったですが、構文はそんなに複雑ではなく、かつ1つずつ丁寧に解説してくれたのでけっこう追いついて聞くことができました。

話の筋というか展開も共感・納得感が強いもので、なぜそういうことをするのか、とか、それに対してどういう事を考えて、今後どう展開していこうと思っているのか、みたいなところまで「なるほど」って感じで聞けました。(とくに前半の方)

その後は会場を移動して、こちらへ。

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大会場で60分、ひたすらRailsを中心に話していく感じでしたが、こちらもあっという間という感じでした。

具体的な内容については、知らない要素も多くてコレと言える核心を掴めていませんが、手元のノートにけっこう真面目にメモも取っているので、追って見返しながら勉強したいと思います。

一応、『マルチパラダイムデザイン』による以下。

問題に対して解決となるような構造を与える

これだけは覚えました(笑)。

スライドはこちらです。

speakerdeck.com

休憩部屋

その後のコマはお休み。ずっとトークだけ見ていると、他の人と喋ったり体を休めたりするヒマがなくなるので・・。

ということで、2階に用意された休憩室へ。この部屋はサイボウズさんプレゼンツで、今まで勝手に存じ上げていた同社の風穴さんとようやくご挨拶。

*風穴さんによる当日のツイート。

技術系ジャーナリストとして名高い方ですが、お話しできてよかったです。技術書典、行ったことないと言ったら行ったほうがいいと言われましたので(ただし午後)、行ってみるか・・と考え中です。

techbookfest.org

午後トーク(2)

午後、というかこの日の最後に聞いたのはこちら。

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一冊の本を読み切ったような重厚な発表でした。質疑応答も面白かったです。

なんというか、ある意味では泥臭いんだけど、でもこういうのが結局一番強い、というかそうであってほしい、みたいな感想を持ちました。手本になる本をしっかり読んで、そのエッセンスをつど参照しながら、自分たちの課題に向けてトライ&エラーを重ねていく、という姿勢。

言葉にしてみれば「そりゃそうでしょ」という感じなんだけど、実際に一つひとつそれをやっていくのって本当に胆力が必要というか。
ここで取り上げられている「Kyash Direct」は法人向けのサービスなんだけど、ぼくは個人向けの「Kyash」の方をけっこうヘビーユーズしているので、それとの関連なども想像しながら楽しみました。

ちなみに、これは次の記事に書きますが、翌日最初に聞いたのがクレジットカードのプロトコルの話だったので、図らずもこういった決済を扱う系のサービスの裏側を想像しやすくなって、その辺も想定外でまさにbuildersconのテーマ「知らなかった、を知る」だなあという感じです。

ああ、あともう1個。この発表は基本的に、スライドに書かれている文を読みながら、順に説明していく感じで、ぼくは普段はこういうプレゼンって「スライド上の文言」と「実際に話す言葉」がずれているほど面白いって考えるタイプなんですが、この発表はスライド内容もすごく作り込まれていて、かつ情報量がめちゃ多いので、この読み上げスタイルの方が合ってたかな、という印象を持ちました。一概に、読み上げは駄目、とは言えないなと。この辺の考え方は更新されました。

WEB+DB PRESS』編集長と感想戦

本編終了から懇親会までの空き時間、『WEB+DB PRESS』編集長の稲尾さんと遭遇しまして、しばらく先日の寄稿について感想を述べ合ったりしました。

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あそこまでやる人、普通いないっす。みたいな話になって、「(やっぱり・・)」と :sweat_smile:。それで余計に思いましたが、たしかにぼくもだいぶんコストをかけたわけですが、やっぱり編集チームにも多大なコストをかけさせてしまったなあ・・とあらためて恐縮。とはいえ、内容としては良いものになった、という点でおおむね意見は一致(たぶん)。

相変わらずお忙しいようでしたが、「この後は懇親会も行かれますか」と聞いたらもちろんそうで、過去の寄稿者さんへの挨拶に加えて、次に原稿を書いてくれそうな新しい書き手も探したいとのこと。さすが・・。こうした普段/不断の活動があの雑誌を支えているんだなあ、とあらためて敬意を抱きました。

懇親会

そのまましばらく知人と喋ったりぼんやりしたりしているうちに、同じ構内で懇親会スタート。

料理はスピーカーディナーや朝食と同じチーム。もりもり料理が出てきて、なくなる端からまた追加。プロフェッショナル!

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そして地味ながら感動したのはこのトレイ。

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完璧に取りきった様子

ドリンクを挿せるようになってるんですね〜。これがないと、ドリンクと皿を持っただけで両手が埋まってしまって食べることができないので、テーブル必須になっちゃうんですが、これがあるとテーブルがなくても片手に皿&ドリンク、もう片方の手で食べられて、テーブルいらず! すごい発明です。

たぶん、その分少しケータリングの単価も上がるのではとも思いましたが、選べるなら絶対これにしてほしい・・と思うぐらい良かったです。

そのドリンクですが、牧さん行きつけのバーが出張してくれたそうで。

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ぼくは2番と5番を飲みました。バーの方々、スポンサーの皆さん、ありがとうございました。

初日の雑感

ということで、本編初日をふり返りました。

この日のトークはすべて日本語でしたが、だから余計にというか、なるべく今までに見たことがないような、自分からかけ離れたものを見るように意識しました。
しかしそのわりに、けっこう要素としてはすでに知っていたり、関心が近いものが多かったのが面白かったですね。

風穴さん、稲尾さんといった編集界の諸先輩方に会えたのもよかったです。編集魂(?)が図らずも磨かれました。

朝食・コーヒー・懇親会といった食事系も途中で不足したりすることもなく、食べたいだけ食べれて大変満足でした。

ちなみに、終会後は翌日に向けてサクッと宿へ帰りましたが、川(荒川?)で続きをやっていた人たちもいたようでした。ぼくはもうお酒は十分でしたが、水を持って参加してもよかったな、と後から思いました。とはいえ、それをやったら翌日それなりに大変だったかもしれず、この辺はタイミング次第ですが・・。

最終日についてはまた別記事にまとめます。お楽しみに。