RijiとVagrantでローカルブログを運用する
ここ数ヶ月のマイ課題として、毎日取っている作業ログ(業務日誌的な)を、はてなダイアリーとかTwitterみたいな広く開かれた場所ではなく、手元のマシン&Dropboxなどのクローズドなストレージ上に置いておいて、それをブログ形式で管理したい、みたいなことがあって。
数年前はそれこそ無料ブログの非公開設定とかでそういうのも試してみたんだけど、やっぱり何か事故があってそれが流出してしまったら、という懸念が大変ストレスで結局やめてみたりして、それ以来基本的に作業日誌はローカルに地道に更新していたんだけど、やっぱり記録管理のあり方としては、入れたデータの再利用のしやすさというか、情報を構造的・立体的に管理できて検索とかもしやすくて、とか考えるとブログ形式っていいよなあ、というのはあって。
それで、去年ぐらいからドットインストール見ながらVagrant触っていたら、いわゆるローカル開発環境みたいな感じで、自分のマシンからだけアクセスできるブログ、これ作れるんじゃないの、みたいになってきて。
http://dotinstall.com/lessons/basic_vagrant
http://dotinstall.com/lessons/basic_local_development_v2
それで少し前にWordPress、これもドットインストールで作り方勉強して、ついにというかようやくというか、自分だけ見れるローカルブログみたいのが作れるようになって。
http://dotinstall.com/lessons/basic_wordpress
まあ、実際には.htaccessの設定とか、画像ファイル入れるためのパーミッションとか普通に何度もハマるという洗礼は受けましたが・・
ともあれ、ぼくはもちろんドットインストール、プレミアム会員ですけど、ほんとに僕ぐらいの感じのレベルの人にはとくにお勧めですよ。文字起こしのないドットインストールはもう考えられないですし。(有志宣伝、以上)
とはいえ、そこまではまあ良かったんだけど(前回までのあらすじ:Vagrant上でサーバーを立ち上げてそこに構築したWordPressにアクセスできた)、でもそのマシン1台からしかアクセスできない、となるとなんか嬉しさ半分というか、同じWifi使ってるiPhoneとか別マシンとかからでも見れるようにしたいよなあ、って薄々思ってたら、これまたVagrantでそういうのできるよ、って『実践Vagrant』読んでたら普通に書いてあって。
- 作者: Mitchell Hashimoto,Sky株式会社玉川竜司
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ちなみに思い出したので書いておくと、Vagrantの入門本としては以下のこれにだいぶお世話になりました・・リーズナブル価格で超シンプル内容。素晴らしい。(少し前の本だから最近の内容に合っているかはわからないんだけど)
- 作者: 新原雅司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/09/12
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (4件) を見る
話を戻すと、まあ、そういう機能(ブリッジというらしい)もできるんだろうなあ・・とは思っていたんだけど、前者にけっこうさらっと書いてあって笑ったというか。
で、その本とあとネット上の親切なブログなどいろいろ見て、その辺については前に書いた以下の記事でも少し触れましたが、
いずれにせよ右往左往の紆余曲折ありつつ、これまたついにというかようやくというか、メインのMacBookで構築&更新したWordPressを同じLAN内の別デバイスから見れるよみたいになって、うおーやった〜! もう目的達成したわ今年の〜、とか思っていたんですが。
でもどうもやっぱりというか、いいんだけど全然、でもちょっと疲れるというか重いというか、その更新作業。
というのは、結局僕の作業ログって基本Markdownで記述した.mdファイルに全部記録していて、それをWordPressに入れたいっていうときは常にわざわざそこからテキストコピーしてブラウザのWordPressの編集画面開いてそこに入れて、その上チェックボックスでカテゴリとか選択して題名のところに個別になんか入れて・・とかやってて結構大変というか、そもそもなんで俺こんなことやってるの、みたいになるというか。
リッチな見栄えに反映されて機能も豊富でいい面もあるんだけど、でもやっぱり、今どきブログ更新、ブラウザの編集画面からってどうなの・・というのもあって。
とか薄々思っていたら、@songmuさんによる Riji というブログツールがあって、
http://www.songmu.jp/riji/entry/2013-08-01-riji.html
これについては去年のYAPCでもLTを見ていたので何となく(というかスゴイ)印象にはあったのだけど、
http://yapcasia.org/2013/talk/show/87e86022-19be-11e3-93a2-f74c6aeab6a4
http://songmu.github.io/slides/yapc-asia2013-LT/
最近になって某案件をRijiで動かしているのを見て、「ええ、そんなに簡単に動くの?」みたいになって、そのままチュートリアルを見つけてつらつらと読んでいたら、
http://songmu.github.io/p5-Riji/blog/
ようはMarkdownで書いた内容がそのままブログになって、しかもGitで履歴管理するとか・・よくわからないがどう考えてもすごいコレ自分の好きな感じでは、と思ってそのまま最後までチュートリアル読み切って。
で、さらにそのまま手元でちょっと動かして、んで、これってRailsとかSinatraとかMojoliciousみたいに(というたとえしか出てこないんですけど)すぐ手元でサーバーあげて内容確認したりできるんだけど、で、ここでようやく前半の話に戻るんだけど、それだと別デバイスから内容見れないけど上記のVagrantの中で動かしたらWordPressのときみたいに使えるのでは。とか思って。
で、いろいろハマりながら多くの先輩方からの助言も頂きながらやってみたらそれができて、ひとまずWordPressライフは3〜4ヶ月続いたんだけど、今後はRijiでしばらくやってみようかなと。
とにかくいいな、と思っているのはデータが全部手元で超シンプルな感じで(ようはプレーンなテキストファイルで)残せて、MySQLとかのデータベース(=よく見えない場所)に格納されるでもない、つまりある意味すごいアナログ的というか実体感のある感じなんだけど、一方ではMarkdown記法でいけるしGitで管理だし、みたいなそのバランス感覚が大変好ましいというか。
1日半ぐらいで大体やりたい感じの設定はできたので、次のタスクとしてはテンプレートのカスタマイズとか検索機能の追加とかやりたいなと思っていますが、そこまでの具体的なセッティングの経緯などについてはまた別記事で(自分用メモもかねて)書きたいと思っています。
ちなみにぼくのRijiはまったくのローカル目的なので公開できないですが(同語反復)、公開されているものですと作者のsongmuさん、そしていつもお世話になっておりますPerl入学式のサポーター陣の皆様もお使いです。
- http://www.songmu.jp/riji/
- http://masteries.papix.net/
- http://www.riji.boolfool.net/
- http://blog.ytnobody.net/
あとHachioji.pmもそうですね。
ぼくの今のコンピュータ使った日常はVim, Markdown, Git, Vagrantがどれも密接に絡み合って不可欠なんですが、ここに Riji が加わるかもという印象です。
Enjoy! (してます)