Evernoteの悲哀

前から思っているが、Evernoteって理念というかやろうとしていることについては何ら文句ないというか共感と賞賛しかむしろないのだけど、重すぎて使えない気がしている。

データを入れていくのはさほどストレスないというか、たとえば投稿用メールアドレスが設定されていたりiPhoneアプリなどもそこそこ充実しているのでそれらを用いてどんどん投げ込んでいくだけでもある種のデータは入れていけるのだけど、

入れた情報をじゃあ、あらためて確認しようとなると恐ろしく多くの時間と労力、つまりストレスを代償として支払うことになるので文字通りのタコツボ的(入るのはラクだが出てこれない)状況にあると思っている。

ぼくのマシン環境は必ずしも最新鋭ばかりではないが、問題は他のサービスやツールと比べて遅く(重く)感じるということなので、論理的に言って環境が悪いから十全なサービスを受けられない、ということではない。

本当に不思議なのはそのような重さや遅さやストレスというのを、普段使っていると言っている人は問題とは感じないのかな、ということで、まあ、感じないのかもしれないが、じゃあ一方で、これの代替になるものがあるのか、というと案外たしかにナイとも思う。

もちろんメモツールは他にもいろいろあるし、ストレージサービスもブックマークサービスもいろいろあるが、それらのものをEvernoteほどに集約したかたちで手軽に放り込めるワンポケット・サービス、というのはあまりないはずで、だからもしこれの代わりを探したい、ということになったら複数のサービスを組み合わせなきゃいけないってことになるだろう。

と言っても、そもそも複数の機能をひとつの場所で管理するのが本当に便利なのか? と考え直してみる余地もなくはないはずで、まあいまだにどんどんデータを放り込んでいくものとしては使っているけど、それはあくまで「今後何かの弾みで劇的に軽くなることもあるかもしれない」と思うからであって、入れたデータを活用するためには全然使っていないし、使いたくてもそうはできないし、その上で現時点では貴重な時間を大切に使うためにそれは使わないようにしている、という感じではある。