プログラミング入門時に到来する避けがたい痛みについて

久しぶりに正規表現で「これどうすんだっけ」と思ったので『雅なPerl入門』(第二版)を開いたけど(調べた結果自体は想定した通りだった)、入門初期はこの頻度が多すぎてかなりストレスだったことをあらためて実感した。この強力なストレス、いかんともしがたい自分への苛立ちみたいなものが入門初期の大きなヤマで、これを乗り越えられるかどうかがその後を左右する気はする。

教える側が「俺も通ったわーその道」と思ってもそのストレスを現に逃れがたい事実として感じているのは当事者の方なのでそれを軽視しないことがより適切なコーチングにも繋がるとは思う。歯痛や腹痛に苦しむ他人を見て、「俺もよくなるわーそれ」と思っても同時に同じ痛みを感じられないのと同様。

ちなみに乗り越えられるかどうかに対してこれ、という解決策はナイというか、あるかもしれないけどそれ自体にはあまり意味はなく、というのも結果的にクリアした人たちの用いた方法というのは、ある程度の傾向はあるとしても具体的にはマチマチだろうと思われるから。たまたま乗り越えた、という人もいれば仕方なくやってるうちに慣れた、という人も少なくないと想像する。ここで言っているのはだから乗り越える方法、とかではなくその痛みを軽視はできないということ。