複数マシンで同じショートカット(広義の)を設定する試み

QuickSilverのTrigger機能でアプリやURLを一発で開くようにして、もう6〜7年経つ。

初めてQuickSilverを知ったのは友人が務めるWebデザインの会社に遊びにいったときで、デザイナーの一人がたまたまMacを起動したところ、一緒にQSも立ち上がり、画面にそのロゴがフワッと出てきたのを見て「なんてオシャレなんだ・・!」と感動して帰ってすぐインストールした。

それが何の役に立つのか? ということはMac初心者だった自分にはその後しばらく分からず、いわゆるランチャーというものだと分かってからもとくにそれとして使うことはなかったのだけど、「Trigger」という機能を使って独自のショートカットキーを登録すれば一度のアクションで望みのアプリケーションやWebページをすぐ開ける、ということがたまたま分かってからはそれを愛用するようになった。

例としては、「TwitterクライアントのEchofonを開くなら Option + t」「Facebookを開くなら Command + Shift + f」とか、あるいは任意のファイルを設定することも可能なので、「~/foo.txt を開くなら Control + f」とかもできる。(左記はすべて例なので実際の設定内容とは異なります)

ちなみに、Macの公式Twitterクライアントを初め、アプリによってはグローバルショートカットキーという設定ができて、そのキーを押せばパッとそれが開く、というふうには出来るのだけど、これは一番初めのアプリ起動はしてくれないので、頻繁にアプリを落としたり上げたりする自分には無効だった。

さて、このTrigger機能は大変便利なのだけど、ただ、複数マシンで同じ設定を共有できないため、たとえばAとBという別々のマシンにQSを入れていても、好みのショートカットキー設定はそれぞれのマシンで行わなければならず、それが面倒というか、二度手間を粛々と受け入れるようで人生にとって良くないことだな・・とは思っていて、しかしそう思ってはいたものの、どうすることもできないまましばらく時間が経ってしまった。

それがふと、最近になって、もしかするとこれって .bash_profileにエイリアスを設定して、そのドットファイルシンボリックリンクDropbox上に置き、それを別々のマシンで共有すれば同一の.bash_profileを使えるので、その中でエイリアスを設定すれば近いことができないか? と思ってその方式を少し前から試している。

この際、以下のような知識が必要になったけれど、

まったく無知な素人の状態からでも検索を重ねてなんとかできた。
(詳細はまた時間があれば書くかもしれません)

この方式の場合、結局ターミナルにコマンドを打ち込まなければいけないので、一回アクションをすれば済むキーボードショートカットに比べたら手間が増えてしまうのだけど、とはいえ「一度登録した同じ設定を別マシン同士で使える(=マシンごとに設定作業をしなくて良い)」というメリットが大きく、なかなか悪くなさそうだとも思っている。

とくにこの方式の良さを実感するのは、「あ〜、やっぱりTwitterクライアントの起動コマンドはコッチの方がいいな!」などと変更を試したくなったときで、QuickSilverのTrigger設定ならばそれぞれのマシンで同様の変更をしなければならないけれど、後者ならシェル上でパッと1回書き換えれば済むし、やってみたらそれが使いづらかったので戻したい、と思ってもまたすぐに戻せるのでそれが良い。プログラマブル

とくにぼくの場合、ショートカット設定を不断に追求するというか、つねにより効率的でラクな方法を探求してしまうので、この「試行錯誤しやすい」というメリットは大きい。

とはいえ、まあ、キーボードショートカットの利点も無視できないものではあって、メリット/デメリットをまとめると以下のような感じになる。

  • キーボードショートカット(QuickSilver利用)
    • メリット: キーを1回押せば完了
    • デメリット: マシンごとに設定が必要。かつ変更のたびにそれぞれのマシンで再設定し続ける
  • ターミナルから起動(エイリアス利用)
    • メリット: 設定や変更がつど1回で済む
    • デメリット: ターミナル起動+コマンド入力+エンターの最低3アクション必要

ということで、もしかすると「変更頻度の少ないアプリケーションはQSでTrigger設定しておいて、頻繁に変わりうるものはエイリアス設定&ターミナル経由の起動」というふうに、上手く組み合わせるのがいいのかもしれないが。

なんとなく、どちらかだけにする、という原理主義的発想に依ってしまうのが一番非効率的・不合理という感じがしてきた。